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猫は人をどう見ているか

「In the eyes of a cat, all things are reflected as belonging to the cat.」「猫の目には、すべてのものは猫に属していると映っている」と英語のことわざであるように、猫にとってはすべての所有物が猫のものに見えています。

猫の耳と感情

猫の耳は、ただ音を聞くだけでなく、形や向きを変えることで感情も表現します。安心しているときの耳は前を向いているのですが、弱気になっていくほど倒れます。

猫の瞳孔

猫の瞳孔は、周りの明るさによって大きくなったり細くなったり変わります。基本的には光の変化で変わるのですが、興奮や緊張などで分泌される体内ホルモンのアドレナリンも瞳孔の大きさに影響を与えています。そのため、瞳孔の大きさは猫の気持でも変わるのです。

猫の瞳や特徴

猫の瞳は大きくてきれいなのですが、視力はそれほど良くないです。人間の10分の1くらいなので、視力で言うと0.1~0.3くらい、遠くのものを見るのも苦手。時々、首を傾げるような仕草を見せるのもこのためで、焦点を合わせてしっかり見ようと目の角度を変えてることがあります。

エジプトの猫

家畜化、あるいはペット化された猫の登場は4,000年~3,500年前のエジプトで、寺院の絵や芸術作品にその証拠として見られるようになりました。エジプトで猫が登場する絵は、たいてい妻の椅子の下に猫、夫の椅子の下には犬が描かれています。

キプロスの猫

2001年、地中海にあるキプロス島で、一番古いと思われるイエネコの骨が発見されました。この猫は、約9,500年前に生きていたと推測され、4,000年前のエジプトで最初のイエネコの歴史的記録が現れるもっと以前のものでした。

  • 2019.03.24
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じっと見つめる猫

猫が、何か空中をジーッと見つめ続けていることがあります。その方向を見ても何もないので、猫は幽霊か何かを見ているのではないか、と思ってしまうこともありますが、これは何か見ているのではなく「聴いて」います。

猫の鳴き声

イエネコの場合、鳴くと飼い主がエサをくれたり何か良いことがあるので、コミュニケーションの手段として鳴いていると思われます。鳴き声の意味は、ざっと分類すると約20種類になると言われていますが、大きく分けると2種類、相手に向かって呼びかける時と威嚇する声に分けられます。

猫のヒゲ

昔から「猫のヒゲを抜くとネズミを捕らなくなる」と言われるほど、猫にとってヒゲは重要です。他の毛に比べ、3倍も深く皮膚の下に埋まっているので簡単には抜けませんが、強く引っ張ると痛みが走るのでやめてください。英語でヒゲは「whiskers」と言い、「the cat's whiskers(猫のヒゲ)」でとても素敵なこと、とびきり上等な人、という意味の慣用句で使うこともあります。

ネコ科の系統分岐

猫の起源では、ミアキスからプセウダエルルス(シェーダエルルス)まで、初期の猫の進化を見てきました。このあとネコ科が登場し、8系統37種に分かれていきます。元々、骨や化石の調査で分類していたのですが、近年のDNA解析技術によりネコ科動物の系統樹が細かいところまで明確になりました。

猫のしっぽ

人間の体は、尾は退化して尾てい骨だけが残っていますが、猫のしっぽはバランスをとったり感情を表現するための、大切な器官です。内部には「尾椎(びつい)」という短い骨が連続して連なっていて、12個の筋肉がついているので、まっすぐ伸ばしたり丸めたり、左右に動かすなど様々な動きを出すことが可能になっています。

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